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シルフィードってな~に?

2016.02.17

こんにちは!新宿オフィスです。
今回のブログは久しぶりの「な~に?」シリーズをお送りします!
テーマは「シルフィード」です。

さて、みなさま、「シルフィード」と聞いて、何を思い浮かべましたか?
「レ」ですか?それとも「ラ」の方でしょうか?

ん?なんのことかわからない?
それもこのブログでご説明して参りますね!

そもそもシルフィードとはなんのことでしょうか?
辞書などで調べてみると、
「空気の妖精。シルフ(sylph)の女性形(sylphid)。転じてほっそりとした美しい女性のことも指す」
と言うような意味でした!
シルフィードとは、つまりは妖精の女性ということですね。

シルフィードがでてくるバレエはぼちぼちありますが、
そのものズバリを題材にした作品では有名なものが2つあります。
それが「ラ・シルフィード」と「レ・シルフィード」です!
(冒頭で、レですか?ラですか?とお聞きしたのは、このことです)

それぞれ内容や衣裳が違いますので、ご紹介いたしますね。
まずは「ラ・シルフィード」。
1832年にフランスで初演された全2幕のバレエ作品です。
この作品で初めてポアントワークが登場し、観客に衝撃を与えたと言われ、
ロマンティックバレエの代表作として有名です。
内容はスコットランドの農村に住む若者ジェームスが、
空気の妖精のシルフィードとの恋によって破滅に向かうというストーリーです。
2幕にシルフィードたちの群舞があり、そこで着用されるのは下のような衣裳です。
ふくらはぎくらいの丈のスカートにパフスリーブ。妖精さんらしく、背中には羽が生えています。

次に「レ・シルフィード」です。
こちらは1907年初演の1幕のバレエ作品で、ストーリーはなく、
シルフィードたちが舞い踊り戯れる様子が描かれています。
ショパンのピアノ曲を編曲したものが使用されているため、
別名「ショピニアーナ」なんて言われたりもします。
唯一の人間として「詩人」が登場しますが、
この男性は作曲者でもあるショパンがモチーフである、とも言われています。
この作品のシルフィードたちは、シンプルで長いスカートの衣装を着ています。
背中に羽があるのは「ラ」と同じですね。

みんなを悩ませる「レ」と「ラ」の違いは何かというと、
フランス語で女性名詞の単数に付く定冠詞が「ラ(le)」、
対して名詞の複数形に付く定冠詞が「レ(les)」とのことです。
(※定冠詞=英語だと「the」ということですね)
つまり「(例の)あのシルフィード」と「シルフィードたち」というニュアンスでしょうか???
(フランス語の堪能な方、答え合わせをお願いいたします!)

衣裳をご注文の際には、ぜひ「ラ」か「レ」かお知らせいただけますと、助かります♪

だいぶボリューム満載になってまいりましたので、今回のブログはこの辺で締めたいと思います。
では!
《新宿オフィス・林》

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