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パ・ド・シスってな~に?

2016.08.15

みなさま、こんにちは!新宿オフィスです。

さて、今回のテーマは「パ・ド・シス」です。
パ・ド・シス(Pas de Six)=「6人の踊り」ですが、
今回は一番有名であろう「眠れる森の美女」プロローグの
6人の妖精たちの踊りについて調べてみました!
(「ナポリ」や「ジゼル」等にもパ・ド・シスはありますね)

社内のスタッフから、「どうしてパ・ド・シスにはたくさん名前があるのですか?」
という疑問をもらいました。
確かに、お花の名前だったり、「優しさ」といった性格に関わる名前だったり様々ですよね。

バレエの原作となったペロー版を読むと、洗礼式に訪れるのは妖精ではなく妖女で、
人数も6人ではなく7人。
しかも全員名前がありません。(主役のオーロラですら「王女さま」となっていました)
それぞれの贈り物は、1番目が「美しさ」、2番目が「天使のような心」、
3番目が「優しさ」、4番目が「ダンスの技量」、5番目が「美しい歌声」、
6番目が「楽器の技量」というようになっています。

それぞれの妖精たちの名前は、これらの贈り物から、初演の台本を担当した
フセヴォロシスキーさんがイメージしてつけたものなのでしょうね。
初演のパ・ド・シスは以下の通りです。
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1.夾竹桃の精
2.三色ヒルガオの精
3.パンくずの精
4.カナリアの精
5.激しさの精
6.リラの精
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その後「眠り」は様々な国のバレエ団で再演され、多くのバージョンが作られてきました。
その都度、イメージに合った妖精の名前が作られて来たようで、
妖精たちの名前もたくさんあるのですね~。

さて、各バレエ団のパ・ド・シスは以下のとおり!と、ズラッとご紹介したかったのですが、
これがなかなか難航しておりまして、唯一わかったロイヤル・バレエ団(イギリス)のものを
載せておきますね。
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1.クリスタルの泉の精
2.魅惑の庭の精
3.森の空き地の精 ←訳が違うかもしれません^^;
4.歌う鳥の精
5.黄金のぶどう酒の精
6.リラの精
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なかなか素敵です^^

生まれた時に美貌や気立ての良さ、楽器の能力など、
たくさんの祝福をもらえるオーロラが羨ましい限りです。
自分だったらどんなものがいいかな~、なんて考えてみましたが、
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1.100年後の世界にも対応できる順応力
2.窮地を乗り切るタフなハート
3.状況をいち早く把握する分析力
4.どんなダンスもノリノリで踊れちゃうリズム感
5.面白そうなことをいつまで楽しめる好奇心
6.できれば語学力
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という身も蓋もない結果になりました!「語学力の精」とか夢がない…。
「リズム感の精」はきっとサンバのスタイルですよね。

みなさまも、自分なりのパ・ド・シス、ぜひ考えてみてください!
最後にヨシノの衣装をご紹介して終わりたいと思います^^




では!
《新宿オフィス・林》

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