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ウィリってな~に?

2017.08.21

こんにちは!新宿オフィスです。
お盆も過ぎ、秋の気配も感じられる今日このごろ…と言うか、
晴れた日がなくてカビが生えてしまいそうなブログ担当です。
日光消毒したい!

さて、今日のテーマは、
「夏といえば→怪談→幽霊…?」といういつもの安直な流れで、
「ウィリってな~に?」です!

さて、ウィリといえば、「ジゼル」の2幕に登場する白い女性たちですね。
結婚を前にして死んでしまった若い乙女たちの霊で、
白のロマンティックチュチュに身を包み、ピタリと揃った踊りが美しいですが、
森に迷い込んだ男性を踊り殺してしまう恐ろしい面もあります。
お墓参りに森を訪れたアルブレヒトも、あわや!というところで
ジゼルに助けられます。

調べると、元々はドイツの作家ハインリヒ・ハイネが
著作の中で取り上げた「ヴィリス(Wilis)」が元になっているそうです。
該当部分を引用したかったのですが、そこそこの分量があるので
かいつまんで書いてみますね。
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・オーストリアのある地方の幽霊伝説

・ヴィリスは結婚式を挙げる前に死んだ花嫁である

・死ぬ前に味わったダンスの楽しみを求めて、夜中に地上へ出て集まって踊る

・そこに行き会った若い男はヴィリスたちと踊りぬいて死ぬ

・婚礼の晴れ着、花の冠、リボンを身に着け、指輪をはめて月光を浴びて踊る

・顔は真っ白で若々しくて美しく、ぞっとするような明るい声で笑い、
 冒頭的なまでに愛くるしい。

(「流刑の神々・精霊物語」小澤俊夫訳、岩波文庫(1980年)より)
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これは・・・けっこう怖いですね!!

結婚を前にして死んでしまった若い乙女たちの霊が、この世を恨んで
夜な夜な森をゆく男性をとり殺す、という風に解釈していたのですが、
どうも少し違うみたいですね。
どちらかと言うと、自分たちが楽しく踊っているところへたまたま通りかかった男性が
巻き込まれてしまう、という災害っぽいイメージでしょうか??

でも、「愛くるしくぞっとするような明るい声で笑って踊り狂う」って、
「うらめしや~」より怖いかもしれません。しかも婚礼の晴れ着で!

ジゼルの2幕もそんな風に見てみると、ウィリの笑い声が聞こえるかも…???

少し涼しくなってきたところで、衣裳をご紹介いたします~

新作のウィリの衣裳です。
基本の形は同じですが、袖が薄手のオーガンジーになっています。
ジゼルやミルタなどのソリスト用にどうぞ!

スタンダードなウィリの衣裳です。袖の形をお選びいただけます。

それでは!
《新宿オフィス・林》

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